気づけば4月もすっかり中盤ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
毎年この季節はばたばたしていてゆっくりお花見も出来ずに過ぎていくのですが、
今年はぎりぎり、少しだけ楽しめました。
写真は先週の京都市植物園。
この前日が大雨でどうかしら、と思っていたのですが、まだ咲いていてくれました。
桜の木と落花と、一面のピンク色になんだか得した気分です。
さてここ数年、毎年恒例となっておりますこけし&郷土玩具なマヤルカの3月が無事に終了しました。
コトコトこけし博も今年で5回目。
毎年来てくれている方もいてありがたい限りです。
(そして毎年、精算作業に一カ月くらいかかるので振り返りとお礼のブログが大変遅くなりすいません・・・)
こけし博前日、設営完了後のようす。
向かって左側の壁に、津軽こけし館さんが持ってきてくれた伝統こけしがずらりと並んでいます。
たぶん、今年はこけし博史上、過去最多!ではなかったかと。
見ごたえありました〜〜
今年の会場としてお借りしたのは、二条駅から徒歩数分のGLOWRYビルディング。
わたしも以前から何度か遊びに行ったことのある会場なのですが、なんとも居心地のよい場所なんです。
会期中、とてもお世話になったGLOWRYの浜ちゃん。
おかげでとてもとても快適に不自由なく運営できました。ありがとうございました◎
津軽から来てくださった阿保正文工人。
絵付けコーナー、二日間とも大人気でした。
お手製の絵付け用ろくろを持って来てくれましたよ!
正文さん浜田さん、お疲れさまでした。
そして、開場!
朝はなんと、みなさま6時半くらいから並んでくださっていたそう。
去年は会場が寒くて大変でしたが、今年は暑くて大変でした・・・むずかしい。。
今年は告知も遅れてしまったので、
お客さん来てくださるか不安でしたが、たくさんのお客さんにうれしくなりましたよ。
ほんとうにありがとうございます。
初日夜のトークショー。
こけし博のトーク、自分でいうのもなんですが、
いつも和やかで楽しくてこの雰囲気が大好きです。
今年も、少し寡黙な正文工人の素顔が少しだけお客さまにも垣間見れたのではないかなと思います。
いつも温かな目で参加してくださるみなさまに感謝です。
トーク限定こけし。
正文工人が、送り火をイメージしたこけしを作ってくれました。
今年は会場が広くトークの参加者さんも多かったので、数を作るのは大変だったと思います。
ひとつひとつが愛おしいですね。
二日目、最終日。
二日目も朝から、たくさんの方が遊びに来てくださいました。
このこけし博の会場で、何かひとつでも、お気に入りに出会ってくださったらうれしいなと思います。
恒例となりました、ちんどん通信社さんのちんどんライブ。
実はこのときわたしはちょっと大変なことがあって大変なことになっていたのですが、
毎回ちんどんさんの音にどんなに励まされることか・・・涙。。
今回ちんどんさんは二条駅から練り歩いてくださったので、
ちんどんさんの案内で会場までたどりついた方も多かったようです。
今年もすばらしい空間を作ってくださり本当にありがとうございました!
こけ紳士!
今年のパフォーマンス陣も最高でした。
みなさまほんとうにありがとうございます!!
初日に登場してくださった玉之助さん陽一郎さんショーキーさん。
ざわざわの会場を一瞬にしてひとつにしてくださったプロの心意気に感動しました。
間近で見られてほんとうによかった。。
ぜんぜん写真が撮れていなくてすいません。。
こけし博開催のときにいつも思うのは、
来てくれた方が満足してくれるような品、空間を揃えたいというのは前提の上で、
こけしをただただ買うことだけが目的だったら、ほかのイベントや場所でもいいよなあ、ということです。
もちろん一番は、現地で工人さんから直接こけしを買ってほしいと思いますし。
だから毎年、
津軽から来てくださるこけし館さんと工人さんにも二日間と京都をめいっぱい楽しんでほしいし、
主催者ふたりの無理難題に笑顔で応えてくださる出店者さんやお手伝いのみなさん、
出演者のみなさんにも楽しんで何かをみつけてほしい。
毎年たくさんのこけしを作ってくださる工人さんたちにも、
遠く離れた京都で、こんなにも多くの方が楽しみにしてくださることが少しでも力になってくれたらうれしい。
そして来てくれるお客さんたちにも、
ただただブームにのってたくさんこけしを買う、というので終わってほしくはないので、
このこけし博をきっかけに、東北に足を運んだり、気に入った工人さんから系統や産地を調べ始めたり、
はたまた毎年ここで同じようにこけしを愛する人たちと会えることを楽しみのひとつにしてもらえたり、
何かにつなげてほしいなと思います。
とても小さな二日間だけのイベントでおこがましいけれど、
京都でこけし博をすることで、こけしを愛するすべてのみなさんのこころと生活に少しの彩りを添えられたら、
とささやかにささやかに願っております。
毎年、夜長堂の井上さんとふたり頭をうんうん悩ませ必死に作っている小さなイベントです。
とりまく状況にも興味にも流動的でありたいと思うので、
前の年とまったく同じ、というこけし博はたぶんないと思います。
変わるものと変わらないもの、そのどちらもが大事でかけがえのないものです。
関わってくださるすべての方が本気で向き合ってくださるこけし博が、わたしは大好きです。
また来年も、思い思いの楽しみ方でこけし博を満喫していただけたらうれしいです。
それではみなさま、長くなりましたがますます充実のこけしライフをお送り下さい!
わたしもこっそり、ろくろ線をふんだんに使ったこけし絵付けをしてみました・・・
実は毎年楽しみにしている絵付け。。
そしてそして、今回で三回目となる横田百合さんのオトンコレクション写真展。
こちらも無事に、二週間の会期が終了しました。
今回は、Trigo e Canaさんのアイシングクッキーワークショップなどもあり、
とてもとても楽しい二週間となりました。
恒例の郷土玩具茶話会。
今年もゲストは夜長堂井上さん。
写真に添えられた、横田さんのコメントもとてもいい。
横田さんの目で切り取られる郷土玩具のコレクションの一端にはっとします。
素朴なコレクションの集成がこんなにも美しいとは。
その温かさに、毎回涙が出そうになります。
会場に来てくれたこまひとみさんが、絵日記を描いてくれていました。
郷土玩具が好きな方もふらりと足を運んでくれた方も、
みなさんさまざまなものを受け取ってくれたようです。
小さくて素朴で愛らしいものを愛でたいと思う。
そんな美しい情緒が、ずっと残ってくれますように。
横田さん、二週間ありがとうございました。
またぜひ、郷土玩具の世界への道案内をしてもらえたら、と思います。
二ヶ月に一回くらいのペースでおすすめ本を紹介している「リビング京都」さん。
先月の号では、『みんげいクッキー』を紹介させていただきました。
マヤルカでも好評発売中です。