お知らせ
7/27-8/8 田村泰雅写真展「京のパン屋さん」開催
8/9 水戸芸術館トーク登壇【参加費無料】
8/7-18 レティシア書房古本市出品
8/14-20 阪神夏の古書ノ市出店
8/15-18 ケモノスフェア at 京都マルイ出店
★常設棚★ ガケ書房さらさ西陣店西荻イトチ

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    • 2021.10.27 Wednesday
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    新川和江さんの詩。

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      カライモブックスとハンノキのぼくたちナカヨシ市@雨林舎、
      無事に終了いたしました。

      暑い暑い3日間となりましたが、遊びに来てくださったみなさまありがとうございました!
      今回もとってもうれしい出会いあり、
      雨林舎さんのごはんもほんとうに美味しくて、
      わたしも楽しい時間を過ごさせていただきました。

      たくさんの方に手にとっていただいたこけし雑貨は、
      引き続きはんのき店頭にて販売いたします。

      こちらもどうぞ、よろしくお願いいたします〜!

      ***

      昨夜のうちに搬出も終え、目録作業はしつつもしばし休息。
      今日は、来月発行予定の目録ハナメガネにも掲載予定の一冊の本をご紹介します。

      今も人気が高く、探している古本ファンも多い、
      新書館のフォアレディーシリーズ。

      その中でも特に人気の高い一冊に、
      『ひとりで街をゆくときも』があります。

      新川本

      西洋人形や少女など、幻想的で美しい写真で知られる沢渡朔さんによる、
      ハーフモデルの愛らしくレトロで、今見てもほんとうに新鮮な写真がなんともかわいらしい。

      この本に掲載されている写真は、
      近代ナリコさんの著書、『本と女の子 おもいでの1960-70年代』の表紙にも使われているので
      見たことがあるという方も多いはず。

      新川和江さんの詩は、
      思春期の女の子なら誰でも感じたことのあるような
      大人になるということへの葛藤、
      いつまでも自分の芯のところにしゃんと残り、
      自分を形作る少女のままの部分から背をそむけることなく、
      みずみずしい歓びとしてうたいあげています。

      素直な言葉も、そんな揺れ動くこころにぴったりと寄り添ってくれて、
      彼女のみずみずしくて、何よりも力強い言葉の数々がそのまま、
      そのままの自分を受け入れて、
      まっすぐにまっすぐに生きなさいね、と元気づけてくれるようです。

      有名な「わたしを束ねないで」も、
      この本に収録されています。


      わたしを束ねないで

      わたしを束ねないで
      あらせいとうの花のように
      白い葱のように
      束ねないでください わたしは稲穂
      秋 大地が胸を焦がす
      見渡すかぎりの金色の稲穂

      (中略)

      わたしを名付けないで
      娘という名 妻という名
      重々しい母という名でしつらえた座に
      坐りきりにさせないでください わたしは風
      りんごの木と
      泉のありかを知っている風

      わたしを区切らないで
      ,や.いくつかの段落
      そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のようには
      こまめにけりをつけないでください わたしは終りのない文章
      川と同じに
      はてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩



      大好きな詩です。
      「わたしを名付けないで」のところでは、必ず立ち止まってしまう。

      そんなところで立ち止まっては、
      もしかしたら面倒なのかもしれない。

      だけどやっぱり、
      これは少女がおとなになる過程で、
      ぼんやりとかもしれないけれど確実に叫びたいと思うことではないかと、思うのです。

      新川和江さんの詩は、
      読み返すたびに、がんばろうとか、
      自分のままでいいんだとか、
      気づきをくれる。

      そしてそんな気づきは、
      どんなに時代がたってもきっと色あせないと思います。

      何かをするごとにおとなになって、
      ひとつ何かを得るたびに何かを失ってまた広がって。
      自分のまわりの環境はどんどんかわるけど、
      ずっとずっと、こころにとどめておきたい詩です。



      ひばりのようにただうたう
      それでよいではないですか

      からすが何とないたとて
      すずめが何とないたとて

      ひばりはひばりのうたうたう

      それでよいではないですか

      ―「ひばりのように」(新川和江)より抜粋

      ナカヨシ市@雨林舎、開催中。

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        看板

        カライモブックスとはんのきのぼくたちナカヨシ市、本日より3日間の開催です。

        会場

        会場は雨林舎さんの二階。
        階段をのぼってください。

        絵本

        絵本に・・・。

        女子

        料理やインテリアなど暮らしの本たち。
        カライモさんの紅茶やお茶もあります。

        アート

        写真集や図録。

        本の本

        『彷書月刊』や『暮しの手帖』バックナンバーもそろっています。

        思想

        じっくり本を選んでいただけるスペース。
        思想、文学、海外文学、文庫などなど。よい本たくさんあります。

        こけし1

        レジ横にはこけし。

        こけし2

        朝からさっそくお客さまのもとに旅立っているいちかわともこさんの新作、
        こけしストラップ。
        わたしもお客さまと一緒にあれこれ悩んで、楽しかったです。
        こけしと詩、お手にとってじっくり選んでくださいね。
        いちかわさんは現在ロシアだそう!いいな〜〜!

        こけし3

        カガモクさんのグッズ。
        今ならまだ、系統たくさんそろってます。

        ぱんたまさん

        わたしもさっそくお買い物してしまった。
        ぱんとたまねぎさん、益元泰江さんの共著『ふらいぱんノート』です。
        小さいけれど、レシピ大充実!
        お料理したくなります。
        これからじっくり読もうっと。

        明日はわたし、なかむらが店番予定です。
        今日は、仕事のお昼休み中に遊びに来てくれた方もいました。
        20時まで(最終日は19時まで)ですので、
        お仕事帰りなどにもぜひお立ち寄りくださいませ〜。


        別府よりお知らせ。

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          ポコモケ

          九州は別府在住のポコモケ文庫さんより、すてきなお知らせが届きました。

          「別府で古本市なんてするつもりじゃなかった」

          日にち:7月28日(土)、29日(日)
          時間:12時〜18時
          場所:PUNTO PRECOG(大分県別府市)

          京都在住時も、古本市はじめすてきでガーリーで楽しいイベントの数々を手がけていたポコモケさん。
          今回も、古本のみならず、古道具や焼き菓子、珈琲が並ぶそう。
          ポコモケさん手作りのフライヤーもかわいい。。

          お近くの方はぜひ!
          楽しいポコモケさんとのおしゃべりも、お楽しみください〜♪

          別府、すてきな街と聞いています。
          京都では「ガケ書房」などでも入手可能な、 フリーペーパー「旅手帖 beppu」も秀逸。
          行ってみたいなあ〜。

          今週末は、はんのきも古本市!
          ただいまメンバー全員、必死で準備にいそしんでおります。。
          みなさまぜひぜひ、遊びにいらしてくださいね〜。

          イベント詳細はコチラ↓
          カライモブックスとハンノキのぼくたちナカヨシ市


          新作こけし雑貨のお知らせ【ナカヨシ市にて販売スタアト!】

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            いよいよ今週金曜日に迫った「カライモブックスとハンノキのぼくたちナカヨシ市」。

            はんのきはただ今、通常営業しながらもばたばたと準備に追われています。
            イベント期間中は、はんのきのほうも休まず営業予定。
            わたくしなかむらは、28日(土)は一日古本市会場の雨林舎さん、
            29日(日)は町家古本はんのきの店番をしています。

            どちらもぜひぜひ、遊びにいらしてくださいね〜。

            スリップ

            新しいスリップを作ってみました。
            なかなか気に入りました。
            おかげで入荷本の値付けがすすむすすむ・・・。笑

            今回の古本市では、一部写真集なども入荷しておりますので、どうぞお楽しみに。

            そして本題。

            ナカヨシ市にあわせて、
            いつもとってもすてきなこけし雑貨を作ってくださっているいちかわともこさん、カガモクさんが、
            ほんとう〜〜にすてきなすてきな新作を作ってくださいました!!

            届きたてほやほやのこけしたちをご紹介いたします。

            まずはいちかわともこさんの作品。

            作品写真

            なんとストラップーーー!!
            か、かわいすぎます。箱をあけた瞬間、悲鳴をあげました・・・。

            パッケージ1

            パッケージもいちかわさん作。

            パッケージ2

            なんとこのこけしたちには、
            ひとつひとつパッケージの裏面に、名前といちかわさんの詩がついているのです。

            愛らしい詩のかずかずも、実際にお手にとってぜひ楽しんでほしいと思います。
            どうぞお楽しみに!

            こけしたちの画像を、いちかわさんにお借りしました。

            カキ氷西瓜

            夏らしい、カキ氷や西瓜。

            湯

            こけしinお風呂!!

            サイズは大小あります。

            りんご小りんご大

            りんごちゃん。

            すべて一点ものですので、
            気になるこけしちゃんがいましたらお早めにどうぞ〜。

            さて続いては、
            3月の「コトコトこけし博」でも豆こけしワークショップが大人気だったカガモクさん。

            今までの鳴子こけしグッズに加えて、土湯こけしと弥治郎のお取り扱いがスタートしました。

            スプーン

            いつものスプーン&フォークも、

            フォーク

            絵柄は3種類。
            木のスプーン&フォークは口当たりなめらか。
            小さめのサイズなので、ティースプーンやデザートフォークとしてはもちろん、
            お子様へのプレゼントとしても人気です。

            好きなお顔を選んでくださいね。

            箸

            お箸はサイズが2種類ございます。
            ご夫婦や、親子で使っても。

            ネル

            カガモクさんならではのカフェグッズ。

            人気のネルにも、新顔が登場しました。
            コーヒーネルは、新婚さんへのプレゼントとして買われていく方も多いです。

            実はなかむらも使っていますが、珈琲を淹れるたびにほっこりします。
            ネルの部分は市販のもので交換可能です。

            鳴子カップ

            えじこをモチーフにしたコーヒーカップ。

            弥治郎カップ

            なんとこけしはカップカバーになっているのです・・・!
            もちろん、コーヒーカップ付き。

            スプーンとセットで使っても楽しそうです。

            ボタン

            こけしボタン。
            手作りのお洋服やバッグに。
            ナチュラルな雰囲気がすてきです。

            ああこのこけしたちが、
            雨林舎さんのナチュラルで雰囲気のある会場に並ぶと思うと今からほんとうに楽しみ・・・。

            みなさまぜひぜひ、こけしたちに会いに来てくださいね〜。


            紙ものまつり in 京都 ふたたび!

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              きのうまで京都は四条烏丸のflowing KARASUMAで開催されていた
              手紙社さんのイベント、「 紙ものまつり in 京都 ふたたび!」に行ってきました。



              会場のflowing KARASUMAさん。 レンガ造りのレトロで素敵なビル。



              入り口。

              わたしが行ったのは最終日の夕方だったのですが、それでもまだまだたくさんの人でにぎわっていました。
              すでに売り切れのものも多くて、
              初日はトークショーなどもあったそうなので行きたかったなあ。

              買ったもの

              買ったもの。
              ガケ書房のうめのさんの共著『non umbrella きょうと⇔とうきょう往復書簡』や
              souffle(フードデリバラー)×kata kata(型染め・注染作家)のおかしなど。
              うめのさんの本は、子どもが早く寝た日にゆっくり読もう。まだ読まずにとっておいてます。

              おかし

              とってもすてきな箱のなかに、スーフルちゃんのおかしが入っています。
              わーい。大事に食べよう。

              ほんとうにすてきな会場で、
              やはりそんなすてきなイベントの吸引力なのか、
              遊びに行かせていただいたわたしにもうれしい出会いもありました。

              楽しかったーー!

              手紙社さんには、 5月にあった「東京蚤の市」でもお世話になりました。

              東京蚤の市も、ほんとうにほんとうにすてきなイベントでした。
              出店させてもらえたことが、今でも夢のよう・・・。笑



              はなめがねブース。



              こけしや・・・、



              レトロな実用本などなど。。



              こちらはむすめと取り合いになったうずまきソーセージ!美味しかった〜。


              たこるくんと東北のカワイイもの展

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                たこるくん看板

                大阪にて開催中の、「たこるくんと東北のカワイイもの展」に行ってきました。

                たこるくん外観

                オープン前。
                津軽こけし館さんのブログで、
                今回こちらのフラこけしも販売されると知って、初日オープン前から会場にかけつけましたよ〜!

                たこるくんこけし

                会場で購入したこけしたち。
                フラこけし、無事にゲット!
                茨城県の北のほうで生まれ育ったわたしは、
                ウワサのハワイアンズがまだ「ハワイアンセンター」だったころからお世話になっていたので、
                なんだか思い入れもあります。

                フラこけし、ほんとうにフラフラ動いてかわいすぎます。
                阿保六知秀工人のもの。

                実は津軽こけし館さんには、
                3月にはなめがね本舗が主催した
                コトコトこけし博 〜京都に、こけしがやってくる!〜 KOKESHI EXPO 2012 in KYOTO
                でも大変お世話になりました。

                そのときのフライヤー。

                コトコトこけし博フライヤー

                このかわいすぎるイラスト、デザインは、
                ぱんとたまねぎ・林舞さんにお願いしました。
                林さんは、会場にも遊びに来てくださって、うれしかったなあ。

                会場に並んだたくさんの津軽こけしたち、ほんとうにかわいかった!
                にんまり笑顔の津軽こけしたち、ほんとうにたくさんのお客さまのもとへ旅立っていきました。
                主催者のわたしにとっても、夢のようなこけし空間でしたよ〜。
                またやりたい!

                フラこけしのとなりのりんごこけしは、
                そのコトコトこけし博のときに、ひそかに狙っていたもの。。
                イベント終了後に買おうと思っていたのに、
                そのときもあっという間に売れてしまったのでした。涙
                (こけしファンとしてはフクザツだけど、主催者としてはもちろんうれしい涙・・・!)


                念願のりんごこけし、ついにゲットです☆
                こちらは阿保正文工人のもの。
                めんこい〜〜!

                それからしまぬきさんの紙モノ、こけしの塗箱などなども購入。

                今回は、たこるくんとのコラボこけしなどもあり、
                こちらも大人気のようでした。
                たくさんのお客さんが、我先に!と手にとっていました。

                5000円以上の購入でもらえるというたこるくんノベルティも、
                ちょっとうれしいです。

                イベントは23日(月)まで。
                みなさまぜひぜひ、遊びに行ってみてくださいね〜。

                たこるくんと東北のカワイイもの展
                開催日:7月21日(土)〜23日(月)
                時 間:12:00〜19:00(最終日は15:00まで)
                会 場:ギャラリー アソシエ ユニック
                大阪市中央区谷町1−5−8 天満谷町ビル1F
                (地下鉄「天満橋駅」4番出口から徒歩3分)

                上記HPで、会場のようすや商品がアップされています。
                要チェック〜!

                倉敷本染手織会のしごと。

                0
                  実ははなめがね本舗では、年に二回、夏と冬に目録を発行しています。
                  いちおう今回は、8月1日が発行予定でいままさに、作業に追われているところです。

                  wordで作成、自宅のプリンターで印刷、カッターで切ってホチキスで製本・・・
                  というとってもアナログな目録ですが、これがなかなか、好評の声をいただいています。
                  ちなみにオールカラー!わーわー!パチパチ〜!笑
                  前回からはちょっとだけバージョンアップして、表紙だけレトロ印刷さんに印刷をお願いしています。

                  前回の2011年冬号では、「本と装い」をテーマに、
                  装丁の美しい本やこだわりの装丁、装丁と作家との物語などを紹介しました。

                  こちら。

                  2011冬表紙

                  まだほんの少数ですが、残部ございますので気になる方はコチラまたは町家古本はんのきまでどうぞ。
                  店舗では、無料配布しています。

                  そのときの目録では、「ハナメガネ雑貨部通信」として「民藝」を取り上げました。

                  紹介させていただいたのは、私の友人で、倉敷本染手織会に所属する工人さんである大野さん。
                  岐阜の工房で、とってもすてきな手しごとを続けています。

                  織

                  倉敷本染手織研究所は、外村吉之介が民藝運動の一環として、昭和28年に設立しました。
                  毎年数名の研究生が一年間の修行を通して
                  「暮しの中で働く健康でいばらない美しさ」を備えた品物を作る技術を学んでいます。
                  そして研究所を修了した工人たちは、「倉敷本染手織会」として、全国各地、それぞれの場所で糸を染め、手織で布を織るのです。

                  染めている

                  大野さんの工房にて。

                  糸は、天然染料で染めることで色が深く落ち着き、味わいが生まれます。
                  (天然染料を主に使いますが、化学染料も吟味して使っています。)
                  そして手機(でばた)で布を織ることで、材料がよく生かされ、しっかりと仕上がり、
                  使い心地も保ちもよい布になるのです。

                  染めた糸

                  さまざまに染められた糸。この落ち着いたあざやかさ!
                  天然の色に染まった糸は、ほんとうに生活に、しっくりとなじむのです。

                  はなめがね本舗でも、
                  少量ですが大野さんのつくる織物を販売しています。
                  実はわたしも、巾着とテーブルセンターをもう5〜6年ほど愛用中。
                  テーブルセンターはほんとうに驚くほどインテリアをすてきに見せてくれるし、
                  巾着はまったく、くたくたにならないのです。

                  藍

                  藍の美しいテーブルセンター。

                  べんがら

                  こちらもさまざまなインテリアを引き立て、お部屋をほっこり明るくしてくれます。
                  大野さんの手織物は、和にも洋にもしっくりとなじんでおしゃれに見せてくれます。

                  巾着

                  わたしも愛用中の、巾着。
                  大きさがちょうどよくて、日常バッグの中の整理にも、旅行のときにも便利。
                  ほんとうに丈夫です。
                  口のところの紐も、大野さんの手作り。タグは皮製。

                  大野さんの手しごとの品々、詳しくはHPで紹介しています。

                  ハナメガネ雑貨部ヲトメの民藝 手織のしごと

                  気持ちよく、長く愛用していただけるものばかり。
                  ぜひ日常にいかし、質の良い、ほんものの手触り、丁寧に生み出された手しごとの品々、
                  じっくりと味わってほしいと思います。


                  『しあわせなふくろう』

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                    6歳年の離れた妹と、誕生日のプレゼントを贈りあう習慣は特にないのですが(笑)、
                    きっと妹がよろこんでくれるだろうなあと思う絵本を見つけたので今年は送ってみました。

                    しあわせなふくろう

                    『しあわせなふくろう』。

                    ページいっぱいに描かれた大胆な構図と深い色合いが美しい、
                    オランダ民話をもとにしたお話です。
                    日本では1966年に発行され、しばらく品切れになっていた本書。
                    福音館書店の創立60周年を記念して限定復刻されたそうです。

                    食べることと飲むこと、見せびらかすことと喧嘩することばかりの鳥たちと、
                    古い石壁のなかで、静かに、仲良くしあわせに暮らすふくろうの夫婦。

                    ふくろうの夫婦は、どうして心穏やかに、仲良く暮せるのか。

                    そのしあわせに気づかない鳥たちは、なにを思うのか。

                    この本は絵本だけれど、おとなにこそ読んでほしい。
                    みんながいそがしくて新しい情報も溢れる現代社会では、
                    なかなか自分らしいペースでゆったりと過ごすことは難しくて、
                    ついつい周りが気になってしまったり、
                    はたまた周りに自分の成功や価値観を誇示したり押し付けてしまったり。

                    ふくろうのように暮らすのは難しくても、
                    頭もこころもいそがしい毎日のなかでほんの一瞬、
                    この本はこころをほっと休めてくれる。

                    ふくろうの生きかた、
                    鳥たちの反応、
                    そして鳥たちへの、ふくろうの反応。

                    読み返すたびに新しい気づきをくれます。

                    妹は、ふくろうグッズを集めていて、新婚さんなのです。
                    どうやらこの本も気に入ってくれたようでうれしい。
                    実は一緒に、わたし用にも買ってしまいました。

                    ときどき本棚から取り出して、末永く読み続けたいと思います。


                    ミロコマチコ個展「かみとつち」へ。

                    0
                      7/7から始まったはんのき3周年記念セール、いよいよ本日、最終日です。
                      今日は、はなめがね本舗店番で、11時から18時くらいまで営業している予定です。
                      お天気もよさそうでうれしい。ぜひ遊びに来てくださいませ。

                      さて昨日は、京都に新しくできた器と本のおみせ、nowakiさんに行ってきました。
                      ミロコマチコさんの個展、「かみとつち」展は昨日が最終日。

                      nowakiさんはすてきな町家長屋なのですが、
                      そのすてきな町家に、ミロコさんのほんとうにすてきな動物や植物たちがかけまわっていました。
                      今回の個展、DMもほんとうにすてきなんです。
                      はんのきでも配布させていただいたので、すぐに自分の分1枚、確保しちゃいました。

                      ミロコさんの描く動物たち、素朴なんだけれど線が生き生きしています。
                      どれも味わい深くて、今にも動き出しそう。なのになぜか、しんと静かでもある・・・。
                      どんどんどんどん引き込まれます。
                      森の奥に住んでいる動物と対峙したときももしかしたらこんな感じなのかも・・・と思ってしまった。
                      色使いも好き。
                      原画が見られて、よかった。

                      実はきのうは、むすめがミロコさんのワークショップに参加させてもらいました。
                      紙やペンを使って、動物のお面を作るというもの。

                      うさぎ

                      じゃん。むすめです。
                      わたしは一切手伝っていないのですが、カラフルでなかなかかわいくできました。
                      ただひとつ残念なのは、唯一わたしが作ったにんじん・・・。
                      うさぎの口のあたりについてるやつです。
                      いやびっくりしました。
                      味がいっさいなくて、ほんとう自分にがっかり。
                      うさぎ、手伝わなくてよかったよう・・・。

                      ミロコさんと

                      ミロコさんと記念撮影。
                      ミロコさんの制作のようすも目の前で見れて、
                      楽しそうに「あ、こうしよう」「わたしもそれつけよう」と自由に作っていくようすにぞくぞくしました。
                      ほんとうにすてきな方です。
                      むすめと同い年の女の子も参加していました。うさぎ姉妹。

                      おやつ

                      お散歩のあとは「けもののおやつ」の時間。
                      ミロコ旗ーー!!うれしいです。
                      そしてこのゼリー、おいしかった!
                      nowakiさんにお店教えてもらったので、買いに行こう。



                      ミロコマチコさんは、文章もすごくいいのです。
                      「ホロホロチョウのよる」、最初からさいごまでぜんぶのエピソードが魅力的で、一気に読んでしまいました。

                      そしてなんと、来月、ミロコさんが文章と絵を手がける絵本が出るそうです!!
                      あわせて原画展もあるそうなので、もうぜったいに行こうと思います。

                      nowakiさんミロコさん、すてきな時間をありがとうございました。


                      チョコレートパフェ。

                      0
                        たまたま見ていたEテレの番組で、武田百合子さんが特集されていました。
                        グレーテルのかまど、という番組。
                        毎回、スイーツにまつわるお話とレシピを紹介している番組だそうで、
                        今夜のテーマは「武田百合子のチョコレートパフェ」でした。

                        わ!百合子さんだー!ラッキー!と、なんの気なしに見始めたのですが、
                        ほんとうにじんわり、よい気持ちになれる番組だったのです。

                        作家、武田泰淳の妻、百合子さん。

                        まっすぐな目、素直で一途で明るくて、同時にひそやかな暗さもある、
                        そんな百合子さん自身がそっくりそのまま、飾り気なくすとんとあらわれる文章がわたしも大好きです。
                        男女問わず周りにもファンが多く、
                        そういえば、「武田百合子が好きな人とはぜったいに仲良くなれる」と話していた方もいました。

                        今回の番組では、
                        チョコレートパフェが百合子さんと泰淳の出会いの象徴的なモチーフとして登場していましたが、
                        有名な『富士日記』でも、とにかく「食べている」ことが強く残ります。

                        楽しいときも哀しいときも、食べる。そして「食べている」ひとを、じっと見る。
                        すっごく天真爛漫な百合子さんだけど、そこに彼女の、強さを感じます。
                        どんなときでも自分と家族の食べることを真摯に大事にしてきた百合子さんに、
                        泰淳はきっとずっと、ものすごい力で支えられてきたんだろうなあ。

                        自分や家族がどんな状態でもちゃんといつものようにごはんを食べる。それってすごいことですよね。
                        栄養を考えるとかそういうことよりももっと根本的な、
                        人間の根っこの部分を作ることにつながっているような気がします。

                        『富士日記』、また読み直したくなりました。

                        そして、チョコレートパフェがどうしても食べたくなった・・・。

                        番組の中で、高山なおみさんが作っていたシンプルでレトロなパフェ、おいしそうだったなあ。

                        牧羊子、森茉莉、森田たま、石井好子などなど、
                        食べものについての文章を残した女性作家はたくさんいて、そんな方はたいてい好きな作家さんばかり。
                        現代の作家さんだと、東直子さんやよしもとばななさんの食べもの描写も好きです。

                        レシピともいえないような森茉莉レシピ
                        (トマトをバターで炒めてごはんにのせるとか、コーラにはちみつとレモンを入れるとか・・・)は、
                        あの瀟洒な文章と相まってほんとうにおいしそうで、わたしも何度試したことか・・・。

                        武田泰淳と武田百合子は食欲と愛情がリンクしていたそうだけど、
                        食べることってほんとうに、その人の育ちとか性格とかいろんなものが出てしまうからこわい。そして楽しい。
                        そういえば最近、あまりに食べる姿が美しくてほれぼれと見とれてしまった男性がいたなあ。

                        まあ目下、
                        「食べる」といって真っ先に思い浮かぶのは、
                        むすめの少食偏食遊び食べという、色気もなにもないすごくリアルな悩みなんですけどね・・・。

                        来週のグレーテルのかまどは、「アメリのクレームブリュレ」だそう。
                        夏休みのため再放送だそうです。

                        楽しみ楽しみ。アメリも大好き。

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                        京都は西陣の静かな森の片隅に、
                        2013年11月23日、
                        マヤルカ古書店をオープンしました。
                        古書と雑貨、郷土玩具とこけしの店。
                        ぜひお気軽に遊びに来てください。
                        実店舗へのアクセスはコチラです→

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                          なかむらあきこ (05/17)
                        • いろいろと思うところがあり久しぶりにかなり長文の日記。
                          うらないし (05/02)
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