先週末に開催したトークイベント&キャンドルおはなし会、どちらもたくさんのご参加ありがとうございました。
土曜日に開催したトークイベント「北欧・デンマークの絵本と暮らし」では、
北欧の絵本や街の写真を見ながら、デンマークで司書をされながら子育てをしているさわひろさんのお話を聞きました。
絵本を通して垣間見るデンマークの文化や生活、価値観からは実にたくさんのことが読み取れ、
わたしたちがふだん当たり前に持っている常識や正義が、いかに限定された範囲のものなのか考えさせられます。
わたしだけでなく、参加者さんもほんとうにいろんなことを受け取ってくれたようで、
終わってから数日が経ちますが、うれしいメールや感想をたくさんいただいています。
わたしもなんだか、ぱっと視界が開けたような、進むべき道が広がったような、
そんな気がします。
当たり前のことでちょっと抽象的になってしまうけれど、本というのは、本の中だけでは完結しない。
生きている中でいろんなことがあるなかで、本を読むことは一時の逃げ場にもなるけれど、
それは決して消極的なものではなく、その小さな、閉じた世界で終わるものではない。
わたし自身そのことに、これまで人生でもたくさんの場面で救われてきました。
古本屋をやっていると、本の価値、価格云々のことばかり言われたりすることもあるし、
実際それも商売をする上ではある程度は大事です。
本売れないでしょーなんてことも、よく言われます。
だけどそれ以前にわたしは、本の力をとにかく信じていてわたしの人生には必要不可欠なんです、
というのが正直なところで、それに尽きるのです。
・・・と、そんな個人的なことを、今回のトークで改めて思いました。
また機会がありましたら、ぜひ開催できたらいいなあと思っています。
さわひろさん、すてきなお話をありがとうございました。
この日はイベントにあわせて、
はちはちインフィニティさんのライ麦パンの販売も行いました。
初めての試み。当日は大雨でドキドキしましたが、、、無事にほぼ完売!
トークのおやつとしてもデンマークのジャムと一緒にお出しして、
参加者のみなさんにも喜んでいただきました。
みなさまありがとうございます。また機会を作れたらと思います。
はちはちさんは、現在移転準備中。
再オープンが楽しみです。
それから日曜日夜は、定期開催の「おとなのためのキャンドルおはなし会・冬」がありました。
今回で5回目。
毎回たくさんのご参加をありがとうございます。
この企画は、参加者さんにリピーターさんも多いのがほんとうにうれしいです。
pichio candleさんのキャンドル装飾。
今回、わたしは、
・「蜜柑」(芥川龍之介)
・『やわらかなレタス』(江國香織)より二篇
・『ラインマーカー』(穂村弘)より短歌数首
を読みました。
そしてマダムTの語りは、
・「クナウとひばり」(アイヌの昔話)
・「長靴をはいたねこ」(ペロー)
の二話。
このおはなし会もわたしにとっては、本の力を信じています活動の、ひとつ。。
毎回いろんなことを学びます。
ほんとうにしあわせな時間です。
次回は4/17(日)20時〜、会場は西院blestさんです。
どうぞお楽しみに。
-----
そして最後にお知らせ。
残り二日となってしまいましたが、マヤルカからも近くの
ギャラリーモーネンスコンピスさんにて、
「
本の居場所展」に参加しています。
わたしは古本市への出品と、それから「本」をテーマに短歌を数首展示しています。
こんな感じ。
新作をいくつか作りました。
ぜひ読んでほしいです。
今週末は、会場でさまざまなイベントも予定されているようです。
マヤルカも通常営業。
ぜひはしごしてください。
おまけ。
現在発売中の『&Premium』4月号にてお店を紹介いただいています。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
「本の力を信じる」とおっしゃるお言葉、私も全くその通りの気持ちでいます。これからもイベント楽しみにしています。ありがとうございました。