お知らせ
12/5-13 星崎奈美「ワラの手仕事」展示会
12/9・10 ワラの手仕事ワークショップ
12/16-1/14 ポーランド雑貨屋冬の市 in マヤルカ
12/17 みちくさマルシェ at 岡崎公園出店
★常設棚★ ガケ書房さらさ西陣店西荻イトチ

新川和江さんの詩。

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    カライモブックスとハンノキのぼくたちナカヨシ市@雨林舎、
    無事に終了いたしました。

    暑い暑い3日間となりましたが、遊びに来てくださったみなさまありがとうございました!
    今回もとってもうれしい出会いあり、
    雨林舎さんのごはんもほんとうに美味しくて、
    わたしも楽しい時間を過ごさせていただきました。

    たくさんの方に手にとっていただいたこけし雑貨は、
    引き続きはんのき店頭にて販売いたします。

    こちらもどうぞ、よろしくお願いいたします〜!

    ***

    昨夜のうちに搬出も終え、目録作業はしつつもしばし休息。
    今日は、来月発行予定の目録ハナメガネにも掲載予定の一冊の本をご紹介します。

    今も人気が高く、探している古本ファンも多い、
    新書館のフォアレディーシリーズ。

    その中でも特に人気の高い一冊に、
    『ひとりで街をゆくときも』があります。

    新川本

    西洋人形や少女など、幻想的で美しい写真で知られる沢渡朔さんによる、
    ハーフモデルの愛らしくレトロで、今見てもほんとうに新鮮な写真がなんともかわいらしい。

    この本に掲載されている写真は、
    近代ナリコさんの著書、『本と女の子 おもいでの1960-70年代』の表紙にも使われているので
    見たことがあるという方も多いはず。

    新川和江さんの詩は、
    思春期の女の子なら誰でも感じたことのあるような
    大人になるということへの葛藤、
    いつまでも自分の芯のところにしゃんと残り、
    自分を形作る少女のままの部分から背をそむけることなく、
    みずみずしい歓びとしてうたいあげています。

    素直な言葉も、そんな揺れ動くこころにぴったりと寄り添ってくれて、
    彼女のみずみずしくて、何よりも力強い言葉の数々がそのまま、
    そのままの自分を受け入れて、
    まっすぐにまっすぐに生きなさいね、と元気づけてくれるようです。

    有名な「わたしを束ねないで」も、
    この本に収録されています。


    わたしを束ねないで

    わたしを束ねないで
    あらせいとうの花のように
    白い葱のように
    束ねないでください わたしは稲穂
    秋 大地が胸を焦がす
    見渡すかぎりの金色の稲穂

    (中略)

    わたしを名付けないで
    娘という名 妻という名
    重々しい母という名でしつらえた座に
    坐りきりにさせないでください わたしは風
    りんごの木と
    泉のありかを知っている風

    わたしを区切らないで
    ,や.いくつかの段落
    そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のようには
    こまめにけりをつけないでください わたしは終りのない文章
    川と同じに
    はてしなく流れていく 拡がっていく 一行の詩



    大好きな詩です。
    「わたしを名付けないで」のところでは、必ず立ち止まってしまう。

    そんなところで立ち止まっては、
    もしかしたら面倒なのかもしれない。

    だけどやっぱり、
    これは少女がおとなになる過程で、
    ぼんやりとかもしれないけれど確実に叫びたいと思うことではないかと、思うのです。

    新川和江さんの詩は、
    読み返すたびに、がんばろうとか、
    自分のままでいいんだとか、
    気づきをくれる。

    そしてそんな気づきは、
    どんなに時代がたってもきっと色あせないと思います。

    何かをするごとにおとなになって、
    ひとつ何かを得るたびに何かを失ってまた広がって。
    自分のまわりの環境はどんどんかわるけど、
    ずっとずっと、こころにとどめておきたい詩です。



    ひばりのようにただうたう
    それでよいではないですか

    からすが何とないたとて
    すずめが何とないたとて

    ひばりはひばりのうたうたう

    それでよいではないですか

    ―「ひばりのように」(新川和江)より抜粋

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      • 2017.12.04 Monday
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      • 15:49
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      京都は西陣の静かな森の片隅に、
      2013年11月23日、
      マヤルカ古書店をオープンしました。
      古書と雑貨、郷土玩具とこけしの店。
      ぜひお気軽に遊びに来てください。
      実店舗へのアクセスはコチラです→

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